今日もまったり

つれづれなるままに時折PCに向かいて、心に浮かぶよしなし事を書いてみようと思います。 内容と無関係なコメントや広告宣伝を目的としたトラックバックは削除させて頂きます。

落語と錦影絵の会 @和歌山県民文化会館小ホール

<本日の演目>

米輝  「つる」
吉坊  「寄合酒」
まん我 「替り目
米左  「豊竹屋」
米團治 「くしゃみ講釈」
   
 -中入-
   
錦影絵
 解 説:桂米團治
 上 演:桂まん我/桂吉坊
 三味線:大川貴子
 お囃子:桂米左/桂米輝

まん我さんのお着物はグレー、お羽織は明るいグレー。錦影絵は黒子スタイル。

まん我さんのファンになって以来、拝見するのが念願であった錦影絵を初めて見ることが出来たのは京都の承天閣美術館で開催されたハガキで応募して当たらなければ見られない会でした。
次に拝見したのはならまちセンターでの昼夜公演の夜の部。
昼公演にはまん我さんの落語、夜公演には吉坊さんの落語が付いていましたが平日で休めず、昼公演を聴くことは出来ませんでした。
そして今日、ちょっと久しぶり(2011年10月以来)でしたので和歌山は少し遠いけれど是非拝見したいと思いました。
この会は少々システムが変わっていて、全席指定であるにも関わらず、電話予約の後現金書留を送って届くチケットには座席の記載はありません。
実は以前に一度ここでの吉弥さんの独演会を経験していたので、指定席券は当日の引き換えであったことを思い出しました。
これまでの2回は何れも後方席からの錦影絵鑑賞で、イマイチ微細な点まで見えなかったこともあり、今日は午後半休を取って早めに会場に向かい、指定席引き換え開始の1時間前くらいから列に並びました。
お陰で2列目の席をゲットし、“鯨ベーコン”の細かな線までくっきりと楽しむことが出来ました
さて落語の方は米輝さんの「つる」から。
噺を聴かせて頂くのは2度目です。
すごく間がよくて、お名前が出て来ないのですが、まん我さんより先輩の落語家さんのどなたかと凄く口調が似てはる気がします。
大工のたっつぁんの鉋をかける仕草もとても決まっていました。
吉坊さんは華奢なので、年季の浅い米輝さんが28歳で、吉坊さんが32歳と話しはったところ客席がどよめきました。
私の近くの席からは「中学生みたい」なんぞという呟きまで聞こえました。
浪花三座会があるので、年に2度は聴かせて頂くチャンスがありますが、もともとまん我さんとは同期ということもあり、同じ会に二人が登場されることが少なくて、米朝事務所を出られてからはますます聴かせて頂く機会の減っている吉坊さんです。
浪花三座会は“長講”を売りものにしている会なので、吉坊さんの中くらいの長さの噺を聴く機会も珍しく、今夜の「寄合酒」は楽しく聴かせて頂きました。
あのボウダラの件は演者さんによって価格が凄く違っていますね。
あの違い方は景気ではなく時代の違いが反映しているように思われますが、どうなんでしょう。
鰹節2本を使って作っただし汁に褌を浸けてしまった人を喜六と呼んではったように思いましたが、確かまん我さんの「寄合酒」ではお名前はなかったはず。
その他細かな点ではいろいろ違いがあって、まん我さんの持ちネタはついつい聴き比べてしまいます。
まん我さんは28歳と32歳に続いて「42歳の」と登場され、いつもの酔っ払いの枕から、でも車屋さんのシーンは完全に端折られた短縮バージョンの「替り目」でした。
まん我さんの「替り目」は短縮しようが、フルバージョンであろうが、全篇楽しい絶品やわ…と思って聴いてました
今夜は奥さんを関東煮屋さんに送り出したつもりの後の独白シーンにちょっと泣きが入ってましたけど、それもまた可笑しいんですよね。
あのあたりが毎回ちょっと違っているのも嬉しいって言うか、楽しみです。
もう「替り目」はいつのが一番よかったんやらわからなくなってしまいました、毎回凄く楽しくて。
米左さんも「48歳」と年齢入りの自己紹介でご登場、歌舞伎の客席からの声掛けシーンを枕に、浄瑠璃版ミュージカル生活を送ってはるという「豊竹屋」。
全てに大層なもの言いの浄瑠璃とちょっと下世話交じりの口三味線を芸達者に演じてはって、背後の席の男性がツボにハマりはったらしく大声で笑ってはりました。
米團治さんは例によってただ今入院中の国宝のエピソードなどを枕に(ここで国宝の近況を聴けるのはファンにとっても嬉しいことですよね)「くしゃみ講釈」でした。
この噺は紅雀さんで一番よく聴いているせいかどうやら私の中の基準になっていて、ちょっと聴き比べ気味になります。
のぞきからくりの八百屋お七を語りはる紅雀さんはかなり可笑しくて、八百屋の廻りに人垣を作ってしまいはりますが、米團治さんの八百屋の人垣は紅雀さんのそれほど人が多くなさそうに思えました。
でも手に持ってはる手ぬぐいがホンマにとんがらしの粉の入った袋に見えていて、後で錦影絵の「高雄」の中で“反魂香”をくべるシーンに『胡椒とちゃうで~』とかいうくすぐりが入ると、オレンジ色の紙袋が目に浮かぶのでした。
紅雀さんはあの胡椒の粉を買いに行く人に見えているんですが、米團治さんは後藤一山に見えている気がしました。
シュッとしてはるんで、アホが似あいはらへんのでしょうね。
中入りの間、錦影絵の舞台設営の音が忙しげに聞こえていました。
今夜は間近から細やかな映像を楽しむことが出来て、一層楽しい錦影絵でした。
鯨ベーコンの雲は近くで見ると一層ホンマに鯨ベーコンですよね
お竹どんが雨戸を閉めるシーンもよーく見えて、凄く小さな影絵なんですが左を向いている時と右を向いている時の影の違いを自分達でツッコミはるのも、納得出来ました。
雪が降って一夜明けると銀世界…をあの細やかな影絵で表現しようと作りはった人のセンスが楽しいわ。
「高雄」の登場人物たちのサイズのバランスもきっと難しいんでしょうねぇ。
でもそのアンバランスを修正しながら見せてくれはるのがまた楽しいんです。
ウサギの餅つきのウサギも素敵(デザイン的にはこれがかなり好き!)
四季の花が登場して、怪しげな花の名前を言うてはるんですが、桜はホンマに単なる枝垂桜なんやろか…とか、米朝師匠に『朝顔や』と教わったから朝顔やと言うてはる花もあんまりらしくなく、ベゴニアの葉っぱのようなのがついている鉢から咲くのは吉坊さんは『ペチュニア』と言うたはったけど、私には『ペラルゴニウム』に見える気がします。
青々としたモミジが紅葉する様があって、まぁ、花の名前なんかどうだってええかって気になるのも可笑しい。
花火の打ち上げシーンも筒から火を吹いているところまで描かれていてホンマに細やかです。
この細やかなタネ板を細やかに操作されて、和紙のスクリーンに裸電球の光で映し出されるという質感、そして吉坊さんとまん我さんの話芸の巧みさが相俟って、何とも暖かなほのぼのとした気持ちになります。
古い道具なので上演中にこわれなくてよかったと言うたはりましたが、最後に黒子姿(これがまたお二人お似合いでカッコイイ )の吉坊さんとまん我さんが“風呂”と呼ばれる幻灯機を手に登場され、花火?落下傘?がクルクル廻りながら落ちて行くタネ板の仕掛けなどを見せてくれはりました。
やっぱり楽しいなぁ、錦影絵
11月の島根公演は遠いから、和歌山には行ってよかったよ、ゼッタイ!と自分の中で納得する帰り道でした。

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