動楽亭昼席 9月席(初日)
桂優々 「道具屋」
桂まん我 「寝床」(半ばまで)
桂出丸 「青菜」
桂紅雀 「親子酒」
-中入り-
桂千朝 「夏の医者」
桂米輔 「崇徳院」
まん我さんは白と淡いグレーの縞のお着物に黒のお羽織。
今日は落語会の前にさきさんと湖涼さんと3人でランチの約束があったので、ちょうどまん我さんが今月の落語会のご案内をツイートしてはる頃に出掛けました。
自転車で屋外に出た途端に雨が一粒…慌てて長い傘を取りに戻って再び外に出たら、もう大雨になっていました。
バスは1時間に1本しかないので、致し方なく雨の中を駅まで歩いたら、もう靴の中までグショグショです。
先週といい今週といい、日曜日の朝の激しい雨…それをおしても遊びに行く私…

落語好きのお仲間ですが、それぞれお気に入りの落語家さんも違うので、3人で会うのはちょっと久しぶりでした。
楽しいおしゃべりの後、動楽亭へ。
優々さんで「道具屋」はこれまでにも聴いたことがあったような気がしますが、今日はどうも不調な感じ…かな。
優々さんは噺によって凄く楽しいことも多いので、アレ!?と思ってしまいました。
まん我さんは登場していきなり『お~、お~』と浄瑠璃の発声練習

基本的に全ての落語会にまん我さんを聴くために出掛ける私としては、今日のような年功序列の出番順の会ではまん我さんの長い噺は期待出来ず、軽めの噺もそれはそれでええ訳ですから、そういう覚悟で行くのですが、「寝床」が始まってしまったので思わずにやけてしまいました

噺は卵屋さん事件のあたりまででしたが、二つ目の出番順をものともせず、あの旦那さんとその浄瑠璃を聴かされたくない人達の絶妙の丁々発止を聴かせてくれはってめっちゃラッキーでした

うふふ、やっぱり『久七…久七…』のシーンはえ~な~♪
以前よりたっぷり間を取ってはる感じがするけど、どうなんでしょう。
これまでに聴いたまん我さんの「寝床」で一番印象的やった日にもあのシーンで何とも絶妙な間があったのを覚えています。
そして過日のまん我道場でも今日も、その部分がめっちゃ安定した間になっている(ハマる感じ)気がしました。
旦那さんと周囲の人達の丁々発止の攻防ではたたみ掛けはるシーンが圧倒的に多いので、緩急の妙が何とも心地よいのです。
高座から下がりはるまん我さんを『カッチョエーなぁ』と思って見送りました。
出丸さんは長めに枕を振ってはりましたが「青菜」は塩鯛さんのそれと内容が似ていたように思いました。
同じざこば一門ですもんね。
紅雀さんは出丸さんにも増して長めの枕を語ってはって、中でも今日動楽亭への道すがら私たちの話題になっていたコンビニで傘を買いはる枕が登場したので嬉しくなってしまいました

湖涼さんによると紅雀さんは枕が長いほど好調らしいのですが、枕なしもかっちょえー!と思っているまん我ファンとしてはこのまま枕だけで終わってしまうんちゃうの!?なんて心配になって来た頃、「親子酒」が始まりました。
紅雀さんの酔っ払いは紅雀さん独特の軽やかさがあって楽しいですね。
この噺は枕が長かったから短く感じるのか、それとももともと短い噺やったんでしょうか?
何か他の方々で聴いていた頃とは長さのイメージが違う気がします。
千朝さんの優しげなお声や独特のテンポで少し睡魔に襲われやすかったことは克服したつもりでしたが、今日は後半少しコックリしてしまいました。
ご自身で噺の中でツッコミを入れてはりましたが、「夏の医者」に登場する人達の言葉はいったいどこの地方のものなんでしょう?
登場人物たちが皆どこだかわからない方言でしゃべっているというのも妙なもんですが、落語には時々ありますよね。
言葉の端々はあれほどヘンやないけど、イントネーションは「仔猫」のおなべちゃんなんかと同じような気がします。
「三十石」の船頭さんたちとも似ているのかなぁ…やとしたら、広島辺出身の船頭さんが多かったという説を聞いたことがあったように思いますが、広島の人達ってあんな言葉やったっけ???
千朝さん、ホッピングお好きですね

米輔さんは「崇徳院」。
熊はんはお店で草鞋を5足腰に結わえられはるけど、帰宅して奥さんにそれでは足らんと10足の草鞋をぶら下げられはる…草鞋ってどれくらいで履き潰すものやったんやろ…とか、ご飯の入ったお櫃は重かったんとちゃうかなぁ…とか、しょうもないことばかり思ってしまいます。
ハッピーエンドが見えているからでしょうか。
今日は「寝床」が半ばやったので、近々にフルバージョンを聴く機会があればよいな、という気分です。
過日聴いたばかりなのに。
- at 21:45
- [あれこれ鑑賞・・・落語]
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懐かしい
まん我さんは中々意欲的ですね。明日は、三番目の出番だし、益々楽しみですね。
ウッシッシ