今日もまったり

つれづれなるままに時折PCに向かいて、心に浮かぶよしなし事を書いてみようと思います。 内容と無関係なコメントや広告宣伝を目的としたトラックバックは削除させて頂きます。

第63回めいぷるごにんばやしの会 @箕面市立メイプルホール

<本日の演目>

紅雀  「平林」
米紫  「粗忽長屋」
まん我 「宇治の柴船」
   
 -中入-
   
吉弥  「にょろにょろ(作:吉弥)」
ひろば 「皿屋敷」
 三味線 はやしや律子

まん我さんは白地のお着物に黒い紗のお羽織。

本日の受付は木戸銭受取はひろばさん、スタンプ係はまん我さん、チラシをくれはったのは吉弥さん…まん我さんの受付をされていての印象では今夜は初めてのお客さんが多そうやったみたいで、挙手を求められたところ3~4割ほどもいてはったようです。
このメンバーでこの内容でこの木戸銭(¥1,500なり~!)、しかも受付もアンケート集めもお見送りもメンバーの何方かがなさっているんですから、もっともっとお客さんが増えて当然ですよね。
もっとバンバン増えないのが不思議なくらいです。
今夜はTOPバッター(って打席に立ちはるわけやありませんが)なので受付にもいてはらへんかったし、時々楽屋の外に煙草を喫いに出てはるのをお見掛けするのですが、今夜はそれもなかったので、いきなり丸坊主頭で登場しはった紅雀さんにビックリ
いわゆる一枚刈りというヤツです。
ご本人の弁によるとそうばさんに勧められて、ご自身で髪をカットすることにされたとか…取敢えず裾を刈上げようと持ってはったバリカンで刈り始めたところ、左右のバランスを揃えてはる内にとうとう丸刈りになってしまったということです。
一瞬、出家しはったのやあるまいな!?と、思ってしまいました。
今夜の演目は「平林」。
私がこの会に初めて来た夜、「紙入れ」のネタ出しをされていたまん我さんが客席のお子さんに配慮して急遽変更されたネタが「平林」でした。
あれ以来、まん我さんでは何度も聴いている演目ですが、確かに他の方ではほとんど聴いた事がありません。
なので紅雀さんの「平林」はどんな風なのか、今夜はとても楽しみにしていました。
紅雀さんの定吉っとんは余り子どもらしくなくて、その口調は普通に大人が道を訊いている風にも感じましたが、「たいらばやしかひらりんか…」と唱えながら歩くシーンで、演歌風やロック風に歌いはるのが凄く斬新でした
「あ!本町の平林さん。…あんたに用はおまへんわ」というオチはまん我さんと同じ。
続く米紫さんは「粗忽長屋」。
確かに上方では聴かないように思いますが、TVで江戸の噺家さんがやってはるのを何度か聴いた事があります。
米紫さんは噺も面白いですが、アクションも面白いですね
行倒れの死体を揺さぶったり、抱き締めたりしはるシーンも可笑しかったのですが、何と言っても座ったままで跳びはったのが印象的で、何故かというと以前動楽亭で塩鯛さんが「くっしゃみ講釈」を語りはったとき、クシャミと共に座ったままポーンと跳び上がりはったシーンがくっきり脳裏に甦ったのでした。
見かけによらず 身軽なご師弟でござりまする。
まん我さんは何故か(唐突に思えたので )『上方落語界の勘九郎です』と登場しはりました。
受付を通る時、似ていると声をかけはったお客さんでもいてはったんでしょうね。
米紫さんの噺を受けて、熊はんは堺からの帰り道に行倒れ騒ぎを見て来たと言うたはりました。
宇治の柴舟」の若旦那はいつ聴いても凄く色っぽいと思うのですが、今夜は白地のお着物もその恋患いの若旦那にお似合いで、張らない発声のええお声がこれまた素敵なのよねぇ…とうっとり聴いていました。
この噺全体が1枚の絵を見るように、私には感じられます。
中入り後は吉弥さんがご自分で作りはった新作の「にょろにょろ」から。
以前なら迷わずチケットを取っていたであろう、まん我さんも出演してはった吉弥さんの5月の独演会でネタ出しされていましたが、チョビッと我慢して行かなかったので、今夜聴かせて頂くのを楽しみにしていました。
キャッチボールシーンから始まりましたが、スポーツ好きの吉弥さんらしく、投げはるフォームが綺麗です。
噺全体としては少ぉし作者の意図を量りかねる気はするのですが、勘三郎さんを亡くしはった直後の勘九郎さんの口上を再現しはる場面など、お声も勘九郎さんと似てはる気もしてきてお見事でした。
ここまで世間で比較的聴く機会の少ない噺が並びました。
米紫さん曰くは『珍しい噺=余り面白くない噺』で、これは珍品がよく登場する文我師匠の会でもたまに耳にする言葉ではあるのですが、その余り面白くない珍品を、力量のある演者さんが面白く聴かせてくれはるのが楽しみなところでもある訳で、今夜のこのメンバーなら との期待に充分応えてくれはるところが嬉しいですよね。
今夜のトリは珍品ではなくお馴染みの「皿屋敷」でした。
でも私はひろばさんで聴くのは初めて。
とてもメリハリよく噺は進んで行きました。
演者さんの外観に、目に浮かぶ映像が影響を受けるのは致し方のないことかと思いますが、その演者さんの外観の影響の仕方がそれぞれに違うのも面白いところです。
私にとっては、このメンバーでは、演者さんの外観が登場人物に影響を与えない№1はまん我さんでしょうか。
紅雀さんや米紫さんの場合は主人公が紅雀さんや米紫さんとダブってしまいます。
何かそういう体型だけではなく、容貌もそういう主人公が動き回っている風に感じます。
吉弥さんの場合は主人公だけではなく、登場人物が全て吉弥さん風の風貌に感じられることもあります。
女性の場合は女装した吉弥さん。。。
ただ今夜は比較的そうではなかったかもしれません。
吉弥さんの噺の間、私はいろんな体型の登場人物を思い描いていました。
そしてひろばさん。
あの大柄なひろばさんですから、登場人物たちは皆小柄には思えないのですが、分けても今夜のお菊さん、幽霊やのに少しふっくらしたイメージで、ちょっと大阪のオバチャン風雰囲気もある感じ
ただこれらはあくまでも私の頭の中に登場する落語世界の住人さんたちで、聴いているひとりひとりの頭の中にそれぞれ別の風貌の登場人物達が思い描かれているはずなんですよね。
それはそれぞれのこれまでの人生や、環境、感受性など、様々な条件によって違ってくるものなのでしょう。
噺家さんたちの個性の捉え方だって人それぞれですもの、客席のそれぞれが思い描く映像を可視化することが出来たら、さぞ面白いことでしょうね

【追記】
ひろばさんの「皿屋敷」を初めて聴いたと書きましたが、ふと気になってブログ内検索をしてみると2010年7月のめいぷるで聴いていました。
失礼致しました

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