モーレツ落語会!(楽日) @常盤漢方薬局ビル5階
桂雀五郎 「江戸荒物」
桂南天 「黄金の大黒」
桂ひろば 「さからいよし」
桂紅雀 「宿替え」
-中入り-
桂雀喜 「塞翁失馬」
桂まん我 「どうらんの幸助」
まん我さんのお着物は抹茶色の対。
メンバー全員が毎日違うお召し物で登場され、そういう意味でも楽しませて頂きました。
遂に楽日が来てしまいました。
楽しみにしていた会の当日になると、もう来てしまったと寂しくなるというお仲間の言葉が、今日はちょっと理解出来た1日でした。
モーレツを待つ楽しみ、聴く楽しみ、“また明日”とお仲間と言葉を交わす楽しみ…でも、もう終わりなんやわという寂しさ。
夏のモーレツで南天さんが3日続くような会では大概初日の入りがよくて、だんだん減っていくものやと言うたはったのに、2日目の方が初日よりよく入ったというエピソードを思い出してしまうのですが、とにかく今回はこの最終日の入りが一番やったようです。
月曜日は雨が降ったし、昨日は雪の舞い散る日やったし、今日は晴れたし…演目も一番魅力的と思いはる方が多かったのでしょうか。
3日間通った私達にはどの1日も聴き逃したくない楽しい会でした。
「江戸荒物」は私にとって岡町で吉坊さんのを聴いたのが印象的でしたが、雀五郎さんのべらんめえも楽しく聴きました。
べらんめえよりもあの田舎出の女子衆さんの方が一段と面白かったけど。
南天さんの「黄金の大黒」は確か大美落語会でお聴きして以来です。
南天さんは一つ一つの所作をもの凄く丁寧に演じられているのを3日続けて拝見していると強く感じました。
長屋の連中が薄く布地まで弱った羽織を順に着て行く様子はなかなかに楽しいものでした。
そしてそれを見ている大家さんの対処が温かくていいですね

ひろばさんの「さからいよし」は箕面で聴いたと思います。
あの時は“それって殺人ですか!?”と思ったほどのブラックでしたが、今夜は拍子抜けするほどあっさりしたオチに変わっていて、次に登場の紅雀さんもオチが変わっていて驚いたと言うたはりました。
紅雀さんの「宿替え」は一般に聴くものよりオカズが多い感じです

以前ひろばさんの「宿替え」を聴いた時、あの巨漢が風呂敷包みを背負いはる様子が迫力があって素晴らしいと思ったのを覚えていますが、痩せた紅雀さんが風呂敷包みを必死で持ち上げようとしてはる姿も素晴らしい!!
とても楽しい「宿替え」でした。
中入り後の雀喜さんはまず人間万事「塞翁失馬」の故事を紐解くところから。
やっぱり新作を語りはる雀喜さんはイキイキしてはります。
まん我さんの「どうらんの幸助」はずいぶん久しぶりで聴きました。
前日も前々日も枕らしいものはほとんど無かったのでしたが、今夜のメンバーの変わりっぷりを一通り&文我師匠の変わりっぷりを枕に、喧嘩の仲裁が趣味という変わった人幸助さんのお噺でした。
主人公の幸助さんはもちろんのこと、割る木屋のおっさんにお酒を飲ませて貰おうと相対喧嘩をする喜六、清八っぽい二人、稽古屋のお師匠はんとカボクさんと呼ばれる浄瑠璃を習いに来てはる人、幸助さんの京都行きをけしかける稽古屋の窓枠に群がる街の人達…みんなすご~くイキイキしてはる 。
やっぱり体温を感じます。
ホンマに楽しい三夜でした。
毎晩遅く帰ってブログを書いて、翌朝は早くから出掛けねばならず、ちょこっと睡眠不足気味ではありますが、そんなのはナンノソノな聴けて幸せな噺達でした。
- at 00:41
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こんばんは
こんなに沢山の感想を、すぐアップされるなんて、
ほんと驚きです。楽しく読ませてもらいました(^^)
そして、うどんと共に、貴重なお話も聴けて良かったです。サークルタウンのお話とか(笑)。またぜひ聞かせて下さいね。これが週末ならもっとゆっくりお話も出来、またサキさんもご一緒できたかもしれないのですが、今度のモーレツは水木金開催を希望したいです。