今日もまったり

つれづれなるままに時折PCに向かいて、心に浮かぶよしなし事を書いてみようと思います。 内容と無関係なコメントや広告宣伝を目的としたトラックバックは削除させて頂きます。

第19回桂文我独演会 @石川県女性センター1Fホール

11/5(土)17:30開演
<本日の演目>

まん我 「書割盗人
文我  「転宅」
文我  「さじ加減」
   
 -中入り-
   
まん我 「桜の宮
文我  「手向け茶屋」

まん我さんのお召し物はたぶんサンドベージュ系の細かい縞のお着物に紫のお羽織。
お色直しは松葉色の対。

米朝事務所のスケジュールによるとおやこ寄席は第17回、この会は第18回になっていましたが、手に入れたチケットには第18回と第19回と印字されていました。
今日は昼食が少し遅めやったので空腹感はなかったのですが、どこぞでティーブレイクをと思って付近を歩き回った範囲では喫茶店など見当たらず、諦めて女性センターに舞い戻りました。
大阪やとちょっと歩けば喫茶店が見つかる印象があります。
大阪人はお喋り好きな人が多いせいかしら、と実は昔から密かに思っています。
夜の部は文我師匠の独演会ですが、まん我さんが2席喋らはるし、その内の1席は「桜の宮」ということでほぼ“親子会”な印象やんと、そそられてしまいました
石段で登場のまん我さんは久しぶりの「書割盗人」です。
掛け軸のところでいつもなら『花鳥嫌いでんねん。山水でお願いします』と言わはるところを『山水嫌いでんねん』と言わはったので『お婆さんが川で洗濯しているところ』とかはなかったんですが、私が水墨画を余り好まないので内心“ヨシヨシ”なんぞと思ってしまうのでした
過日ある落友さんから「書割盗人」は別の落語家さんのものの方が好きと言われたことがあり、些か聴き比べ気味になります。
その落語家さんは元の噺にいろいろと盛り付けを施しはるのですが、私はそういう飾り付けが目に付かない分、まん我さんのやり方の方がヤモメさん、書割を描いてくれはる人、ドロボウさん、それぞれの風流な心意気が濃く感じられるやん、と言われた時も思ったし、現実に改めて噺を聴いたらますますその意を強くしました。
でも何を楽しく感じるかは人それぞれ、好みの問題ですよね。
まん我さんもこの日ご自身のお仕事を“嗜好品”やと言うたはりました。
おやこ寄席は上手の8列目くらいに座りましたが、この会は2列目下手側に座ったので文我師匠が補助具に座らはるのがよく見えました。
「転宅」もドロボウさんが登場する噺です。
これもブログ内検索しても出て来ぇへんのですが、ストーリー展開はどこぞで聴いたことがあるようです。
またも堅気の衆にしてやられるドロボウさん…落語に出て来るのはこの類のドロボウさんばっかりで、ちょっと気の毒なほどです
落語には先のドロボウさんの如くホンマに悪い人というのはほとんど登場せぇへん気がしますが、「さじ加減」に登場する加納屋というのは聴いていてムッとするような悪人でした。
文我さんは淡々と演じてはるのですが、それでも“なんちゅう悪いやっちゃ!”と私は憤ってしまいました。
これは女性であるが故にお花さんに一層同情する一面もあるのでしょうね。
もちろん落語ですから最後は胸の空く結末を迎えると信じつつも事の成り行きに目が離せません。
つまりすっかり引き込まれてしまったという訳でした。
中入りを挟んで登場のまん我さんは松葉色の色紋付対をお召しでした。
桜の宮」は黒の対のお召し物や紅梅色のお召し物の印象が強く(私はまん我さんはお召し物を噺に合わせて選んだはると感じています。)、ちょっと一瞬意外ではありましたが、秋が深まり行くこの時期に満開の桜の宮に誘われるに充分な爽やかな選択やったなぁ!と帰り道にしみじみ思ってしまいました。
まん我さんの「桜の宮」は噺が積み上がって行くに従ってどんどん楽しくなり、松っつぁんが炸裂する頃には笑いが渦巻いているように感じます。
その渦に身を任せている内、九州のお侍が駆けつけて来はってますます拍車がかかり、笑い疲れてオチを迎えるていう感じです。
やっぱりまん我さんの「桜の宮」はめちゃくちゃ素敵
文我さんの「手向け茶屋」はつい先頃紫さんのネタ下ろしを聴かせて頂いた噺です。
ま、紫さんはてこづる(どんな字!?)姉さんに見え、文我師匠は木兵衛さんに見えたり、間に立った男衆さんに見えたり。
敢えて言うなら木兵衛さんは純粋にてこづる姉さんを愛したはるのに、おちょくられてしまいはるという展開ではありますが、どことなく誰もがホントに傷つくことのない階層で事が運ばれている印象を受けるので、軽やかに楽しめる1席という気がします。
今日は開演後に文我師匠ご自身が最後におみ足の顛末を語ると予告したはりました。
そんな訳で猫間川や若木さんで伺った話やら、まだ聞いていなかった話やら、お庭でこけはったところから、手術中の出来事、現状に至るまでをざっと語られました。
何にせよ順調に回復されているのが喜ばしい限りです
私達も足元には充分気をつけて暮らしましょう。

さて、今回を機にまたタイミングが合えば21世紀美術館にも伺えたら嬉しいな、と思います。

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