今日もまったり

つれづれなるままに時折PCに向かいて、心に浮かぶよしなし事を書いてみようと思います。 内容と無関係なコメントや広告宣伝を目的としたトラックバックは削除させて頂きます。

第六回蕎麦・若木で、じっくり船場の噺を楽しむ会

11/1(火)18:30開演
<本日の演目>

林家染吉 「金明竹」
まん我猿後家
   
 -中入り-
   
文我  「口入屋」
文我  「包丁間男」

まん我さんはココア色とカフェオレ色の細い縞柄のお着物に鮮やかな紫のお羽織。

開演前1時間くらいに会場のお蕎麦屋さん付近に到着しましたが、まだ開場待ちの列も出来ておらず、お蕎麦屋さんを行き過ぎた辺りで片松葉姿の文我師匠にばったりお会いしました。
あちらから『こんにちは』とお声を掛けて下さり、見覚えてくれたはるのやと思うと嬉しくなりました
お蕎麦屋さんの窓から猫間川寄席の時のような赤い毛氈の掛った演台と椅子が設えられているのが見えていましたので、まだ師匠は正座はお出来にならないようです。
でも術脚に全荷重をかけてもよくなりはったそうで、落語の折には杖なしで登場されました。
染吉さんは「金明竹」。
思い起こせば私の染吉さんとの出会いは第2回浪花三座会での「金明竹」。
最近ではしん吉さんの『ひょうごのひょうごの』の印象が強いこの噺ですが、染吉さんのものも初めて聴かせて頂いた頃からは見違えるほど進化していて、たっぷり笑える1席に育てられていました。
当初のプログラムではここで文我師匠が登場しはるはずでしたが、おみ足のこともあり中入り後に2席続けはるということで、まん我さんの登場です
染吉さんはそのことには全く触れはらへんかったのですが、高座に座りはらずに落語をすることにはやはり違和感は感じたはったようでした。
猫間川の時はまだ演台がステージ上にありましたが、ここでは演者さんのお顔が私達とほぼ同じ高さにあるという状況で、私も初めて見る景色でした。
まん我さんは今夜はめっちゃ久しぶりの「猿後家」なのでとても楽しみにしていました。
このお家はんに限らず、落語に出て来る人達は何故か嬉しいことがあると鰻とお酒を振るまわはりますねぇ
又兵衛さんの座敷グルグルも楽しいけど、何と言うても太兵衛さんのおべんちゃらに反応しはるお家はんの目の使い方が可笑しいったらありません
可愛らしいと言うか、可笑しいと言うか、『えてして』まで禁句になっているというお家の中では、皆さん不用意な言葉を口にせぬようよほど気を使ぅて暮らしたはるのでしょうねぇ
お顔はお猿に似たはるのかも知れへんけど、まん我さんのお家はんはやっぱり程よい色っぽさのあるお人です
中入りの後、文我師匠が杖無しで歩いて登場しはりました。
「口入屋」はあの膳棚を担ぐシーンの具体的な成行きがどうも理解出来ず、うまく思い描けないでいることもあって(上半身の様子は想像がつくのですが、足元の状況が判然としません )、聴いていると意識が遠のき気味になってしまいます
ま、そこはわからなくてもストーリーはわかるんやから、面白いはずなんですが…。
「包丁間男」は聴いたことのある展開やったので、きっとどこぞで文我師匠のを聴かせて頂いたことがあったのやろうと思いつつ聴いていましたが、このブログを検索してみても出て来ません
TVかラジオででも聴いたことがあったのでしょうか。
それとも似た噺、または別タイトルがあるのかなぁ
終演後は若木さんの美味しいお蕎麦を頂きました。
今夜の出演者の皆さんも同じテーブル(と言うても長~いテーブルなんですが)で召し上がっていて、楽しいお話を聴かせて頂くことが出来ました。
染吉さんが罹りはった感染症の所為でお好きやった日本酒がお飲みになれないことやら、文我師匠のまん我さんイジリ やら、いたはった皆さんからの質問に演者さんたちが応じて下さったり…。
「三十石」が話題になり、枚方で夜が明けたら八軒家ではどないなる?という件から文我師匠は『あの噺は嘘だらけ』やと言うたはりました。
そういう時間の経過を含め、落語はあくまでもフィクションですから、史実でもなければ事実でもなくてええんですよね。
むちゃくちゃではこちらも展開を思い描けないと思いますが、噺の心が伝わればこちらは豊かなものを受け取ることが出来るのやと思います。
どないに『嘘だらけ』と言われても、「三十石」が聴きたい噺であることに違いはありませんもの。
この日はお仲間達にもそれぞれハプニングがあり、そのことも楽しい話題にすり替わってしまったような按配でした。
「古事記」の話題やら、若冲と琳派のことやら…文我師匠の博学ぶりや、文我師匠とまん我さんの愛のやりとり(これは松阪の会の後のならまちの会で生寿さんが話したはったことを思い出させられました)も垣間見させて頂き、地下鉄の最終電車にやっと間に合う時間まで、楽しいひとときを過ごさせて頂きました

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