今日もまったり

つれづれなるままに時折PCに向かいて、心に浮かぶよしなし事を書いてみようと思います。 内容と無関係なコメントや広告宣伝を目的としたトラックバックは削除させて頂きます。

私の人工股関節(2)

股関節の治療に強い病院を検索していると市内にある公立の病院が見つかりました。
当時の整形外科の部長さんがその道で有名な方のようでした。
紹介状も無く病院に行くと、整形外科の受付で「診て頂きたい先生はいたはるか」と問われましたが、同じ病院なら方針は変わらないんやないかと想像して「どなたでも」と答えました。

その頃その病院では股関節グループの先生が3人いたはりましたが、一番若い先生に診て頂くことになりました。
診察をして「手術をしましょう。」と即座に言われました。
そしてこの手術を受けて、どんなに活躍している人がいたはるかという話を聞かせてくれはりました。
レントゲン写真を見ると、私の壊れた右股関節のすぐ横には白いものが写っていて、これは筋肉なんやそうです。
普通こないに壊れた股関節の人はその周囲にこんな筋肉は付いていないので、何か運動をしているかと尋ねられました。
私が10年近く続けてきた自転車通勤のことを話すと、この筋肉は手術のあとも人工関節を支えてくれるであろうと言うてくれはりました。
私にとっては急激に明るい未来が拓けたんです。
でも手術は順番待ちで半年くらいは待たなければならないとのこと…半年後には後2ヶ月くらいと言われたので、失業中で暮らして行けないと頼み込んでなんとか手術を受けることが出来ました。
その手術を待っている半年の間にも症状は進んで行きました。
後半は元気な時には5分で歩けたところを中間地点でしばらく休憩しなければ歩けず、それもほぼヨチヨチ歩きといった具合。
歩く度に股関節が“ギシギシ”と音を立てている感じでした。
入院中に他の人の話を聞いても、皆さん最後の1年の急激な症状の進み方を語ったはりました。
みんな限界までガマンしてしまうのかなぁ。。。
受診後すぐに障害者の手続きをした際、その認定をされる病院でレントゲン写真をご覧になった医師からは「これを見たら99%の医者が手術をしようと言うでしょう」と言われたのですが、最初に行った病院は残りの1%やったんでしょうか、ねぇ。
輸血を避けるため自分の血を備える貯血をしたのが入院の1週間ほど前やったでしょうか。
11月の終わりに手術を受けました。
手術は全身麻酔で、手術の前後に痛い想いをすることは全くありませんでした。
当時の人工股関節の手術では術後しばらくは股関節を90度以上曲げないことを始め、さまざまなタブーがあったのですが、極まれに曲げてはイケナイ角度が普通の人の逆になるケースがあって、なんと私はそれやと言われました。
エビゾルような姿勢がイケナイと言われたのです。
そんな格好せ~へんやろ、とは思いつつもイマイチ理解出来ていませんでした。
術後3日目からはベッドから降りて、車椅子で移動したり、松葉杖での歩行練習が始まりました。
そんな3日目の夜、車椅子からベッドに移った瞬間に事件が起こりました。
脱臼です。
あの夜、私は人生で一番痛い想いをしました。
もう右脚のどこに触れられても痛くて、痛くて…
どこかで会合に出られていた先生が呼び戻されて帰って来て下さり、全身麻酔が必要なので実家の家族が呼び出されて、再手術が必要かも知れないとのことでしたが、その時は右脚を思い切り引っ張って入れなおす方法で処置が済みました。
一度外した人工股関節なので、装具を着けて歩行訓練を再開するにせよ、1週間は絶対安静の身となってしまいました。
体内で出血もしているので、人工関節が液体の中にある状態で、とても外れやすいんやそうです。
そんなある日、突然先生が病室に現れ、車椅子に乗せられて別室で話があるとのこと。
股関節グループの先生で何度か協議して下さった結果、このままで装具を着けて訓練しても歩けるようにはなるが、再手術をして角度調整をすればよりよくなるであろうという話でした。
股関節の付いている角度は人それぞれなので、私のはタブーが逆であったように、人とはちょっと変わっていたのでしょうね。
人工関節は自分の骨とすぐにくっついて行くので、再手術をするなら早い方がよい、整形外科の手術日は塞がっているので、他の日を開けて貰ってあるからやるなら明後日、と言われました。
よりよいと言われるようにして頂こうと思ったので、その場で再手術をお願いしました。
今思えばたった1週間ほどの間に全身麻酔を3度も…!
再手術後は他の患者さんとは別メニューで、担当の看護師さんや主治医がリハビリを手伝ぅてくれはりました。
他の方と最も違っていたのは、松葉杖を使わず歩行器での歩行訓練から始めた事。
一度松葉杖の訓練を始めていたので、歩行器の訓練はとっても楽に思えました。
バランスを取り易いし、疲れたらちょっと凭れていて、また歩き出せるし。
この病院では術後3週間で1本杖で歩けるようになって退院というのが基本メニューになっていて、入院直後に背丈に合わせた杖を作って貰ったのですが、私は結局今もその杖を一度も使っていません。
脱臼、再手術があったため結局43日間入院することになってしまいましたが、杖無しで歩いて退院することが出来たのです。(つづく)

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