今日もまったり

つれづれなるままに時折PCに向かいて、心に浮かぶよしなし事を書いてみようと思います。 内容と無関係なコメントや広告宣伝を目的としたトラックバックは削除させて頂きます。

桂文我落語会『東の旅』通し口演【復路】 @アストプラザ・アストホール

5/7(土)17:30開演
<本日の演目>

小鯛   「桑名船」
米平   「軽石屁」
まん我  「高宮川天狗酒盛
文我   「コレコレ博打」
宗助   「矢橋船」
米平   「宿屋町」
文我   「こぶ弁慶」
   
 -中入-
   
宗助   「走り餅」
まん我  「三十石(上)」
笑福亭生喬 「三十石(中)」
文我   「三十石(下)」
                    160507-01
まん我さんのお着物は淡いグレー、お羽織は明るい藤色。
三十石」はお羽織無しで。                   

昼間の公演の入場時に文我師匠の奥様は受付でお忙しくされていたので、黙って通り過ぎてしもうたら、夜公演の受付で『昼公演に来てた?』とお声を掛けて頂きました。
はい!しっかり楽しませて頂いています!
さて復路は小鯛さんの「桑名船」からです。
桑名は帰り道から逸れていることについて一応のお断りがあって、この噺はまん我さんで幾度も聴いているはずの噺で、もちろんあらすじは同じなのですが、小鯛さんの噺は凄く印象が違っていました。
たぶんテキストが全然違うのでは無いかと(まん我さんのは久しく聴いてへんので、怪しいですが)思います。
米平さんの「軽石屁」も「常大夫儀大夫」と一緒にネタおろししはった噺やったと思います。
軽石には気泡のような穴が無数にあって、いかにもな噺やとは思いますが、砕いてしもうたら穴は消えてしまいますよね。
『軽石の成分』にそういう効果があるて言うたはったように思いますが…
私の知る限りではこれはたぶん今日がネタおろしのまん我さんの「高宮川天狗酒盛」。
この噺はしん吉さんの印象がありますが、以前にしん吉さんで聴いた折には汚い噺なのでろくな感想を書いてへんと思われます。
それやと言うのに、私と来たら途中で『あ~ええ声やなぁ 』とちょっとうっとりしてました
まん我さんを聴き始めた当初にはよくあったのですが、噺よりもお声に酔っているという状況…いや噺も聴いてますですヨ!
ここでも性懲りもなく博打に手を出してすってんてんになる二人ですが、大阪のお金持ちの代表とも言うべき鴻池さんと住友さんに成りすますという流れです。
思いがけず30両を手に入れて宿に戻ると言うたはりましたけど、千両箱は届きませんよねぇ。。。
ここで文我師匠が一連の噺には汚い噺が多いと話し始めはりました。
そうなんですよねぇ。
汚い噺でも笑える人もいたはりますが、私はかなり苦手な方です。
これでも文我師匠がそういう部分にかなり手を入れたはるそうです。
「コレコレ博打」では三度博打に手を出してすってんてんの二人。
今度は神社の社に逃げ込んでの顛末…今回もなかなかに大胆な逃げ方をしたはります。
宗助さんの「矢橋船」では言葉遊びがこれまでまん我さんを始め他の方で(他の方と言うてもたまさんくらいしか思い浮かびませんが)聴いたことのなかったパターンがあったように思いました。
これも汚い噺と言えばそうなんですが、そうやない部分で楽しめるのでヨシとしましょ。
「宿屋町」は米平さんで聴くことが多いのでしょうか。
あの「持参金」のおなべさんと同じ風貌の女の人が出て来はるのですが、彼女を語る米平さんの印象が妙に強いのです
これ以外の噺にもハメモノはいろいろ入りますが、ここでも本題の噺にとてもうまく寄り添って心地がええなと思います。
落語は物語が語られながら単なるBGMではなく歌唱が入ってくるのがちょっとスゴイと実はいつも思うのですが、私は益美さんの演奏と歌唱が一番気持ちよく噺に入って来るように感じています。
文我師匠の「こぶ弁慶」はお正月の名古屋での印象がまだ新しい気がします。
文我師匠の壁土の召し上がり方が美味しそう過ぎて可笑しいですよね
めちゃ奇想天外なお話です。
宗助さんの「走り餅」もお正月の名古屋で聴かせて頂きました。
お武家さんのしゃっくりにつられて肩が揺れてしまいます
これまでにも2つや3つに分けられた「三十石」の最初のパートには舟歌がなかったのはわかっているので、無いとは思いつつも一節だけでもまん我さんの舟歌に期待する気持ちはありましたが、やはり無理でしたね。
まん我さんの「三十石(上)」は船宿の辺りまでですが、聴き慣れたまん我さんの口跡で聴く「三十石」の滑り出しはやはりこの先の船旅の楽しさを思わせてくれはります。
生喬さんの「三十石(中)」では喜ぃさんが船中で通り道に寝て船頭さんから怒られるシーンが詳細に語られたり、お女中との妄想シーンが大阪に帰った後にまで至るロングバージョンでした。
で、そのお女中が実はお婆さんな訳ですが、なんと船宿で『小野小町』と名乗ったはった人と同一人物なんやそうです
生喬さんにはワンコーラスだけ舟歌あり。
文我師匠の「三十石(下)」には当然の成り行きながら舟歌がたっぷり。
合いの手のコーラスもよいお声のメンバーで素敵です。
船内での窃盗事件の犯人を船を逆走させて捕まえるシーンが語られ、サゲまで。
朝もやの大阪の岸辺のシーンは語られますが、サゲに至る物語もしっかりあるので、まん我さんの噺で見えるような、何とも言えないかわたれ刻の岸辺の景色は見えない気がします。
好みの問題ですが、私はまん我さんの終わり方の方が情趣豊かに感じられて好きです。

やっぱりまん我さんの舟歌は聴きたかったけど、とても楽しい1日を過ごさせて頂きました。
今日の通し口演はこれまでにも幾度か聴いている通し口演と比べ、あまり長さを感じさせられなかったように思います。
あ、ちなみに終演は21時を少し過ぎており、やはり特急でないと当日中に大阪に戻ることは出来ませんでした。
今年のGWの最終イベントとして申し分のない仕上げになりました。
次の落語会まで幸せの余韻を楽しませて頂きます

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