今日もまったり

つれづれなるままに時折PCに向かいて、心に浮かぶよしなし事を書いてみようと思います。 内容と無関係なコメントや広告宣伝を目的としたトラックバックは削除させて頂きます。

桂文我の落語アカデミー @近鉄アート館

4/13(水)18:00開演
<本日の演目>

出演者全員 落語のいろは
まん我   「子ほめ」 
三象   「アメリカ人が家にやって来た」 
米平   立体紙芝居「シンデレラ」 
文我   「愛宕山」 
出演者全員 上方寄席囃子
   
 -中入り-
   
文我    「寝床」

まん我さんは明るいグレーのお着物に明るい藤紫のお羽織。

“落語アカデミー”と題されたこの会は現在文我師匠が相愛大学で落語の歴史、構成、演出を講義なさっているそうで、その校外学習のような意味合いがあるようです。
まず“落語のいろは”では呼び出されはったまん我さんが文我師匠から出された課題をこなしていくという趣向で、例によって二人から数人を演じ分けたり、3秒の落語を演じて見せはったり…そんな中で文我師匠が落語を聴いてぼんやり思い描いて欲しい、決してくっきりではなくボンヤリと強調され、まん我さんも横で大きく頷いたはりましたが、落語で思い描く映像のボンヤリ度は演者さんの個性、力量、演出で大いに変わるものやと私は思うので、ボンヤリを強要されてもなぁ…と、内心思ってしまいました。
もちろん映画やお芝居を見るように俳優Aとか女優Bの顔が目に浮かぶ訳ではないけれど、落語を聴いていると、美人やったり、ちょっと太めやったり、頼もしい男前やったり、結構具体的なイメージは湧いて来ます。
そんな言葉はどなたも言うたはらへんのに、登場する少年の瞳の輝きまでも感じてしまう落語が私は好きです。
二階の窓から釣り糸を垂れるという小咄はまん我さんがよく「野ざらし」の枕などに使うたはって、耳馴染んだものでしたが、文我師匠から二階の窓から川や池に釣り糸を垂らしている可能性が指摘されました。
確かにその可能性は無いとは言えないし、まん我さんは納得したはりましたが、私はあの枕を聴いて、ただの一度もそんな可能性を思い描いたことがありませんでした。
というか、まん我さんの視線や姿勢から往来の人がその道沿いの建物の二階から釣り糸を垂らしているのを見上げているという映像が浮かんでいたように思いました。
私の想像力が貧困なのか。。。
米平さんや三象さんも登場されて、普段“落語について”のコーナーでよく聴くようなレクチャーもあり、先の二階の窓から…のようなちょっと深い話もあり、三象さんが言葉へのこだわりを語りはったのも面白くて、興味深いコーナーでした。
結構たっぷり
まん我さんの「子ほめ」を聴かせて頂くのはずいぶん久しぶりです。
伊勢屋の番頭はんとのやり取りも程よくあり、昼寝中のおじいさんに将棋云々の言葉を掛けるシーンがあり、私の好きなまん我さんの「子ほめ」で、満足満足
今日もますますよいお声でホレボレ致しました
三象さんは「アメリカ人が家にやって来た」。
先ほどの“落語のいろは”のコーナーでも、三象さんって結構英語を絡めたご発言がある気がします。
この噺のおじいちゃんは自身にゴンザレスという名前を付けたはりますが、そういえばゴンチチのあの人は何故にゴンザレスなのだやろう  なんぞと想いを馳せてしまうのでした。。。
続く米平さんは立体紙芝居で「シンデレラ」。
やはり立体紙芝居のネタは洋ものが多いですよね。
過日の「忠臣蔵」で見たのと酷似したシーンがあったのは気のせいでしょうか
ただただ米平さんの画力に感動する紙芝居で、昼公演と夜公演の合間に裕子さんとも話題になりましたが、私達、立体紙芝居はかなり好きです
文我師匠はプログラムでは「寝床」が先に来ていましたが、順序を入れ替えて「愛宕山」から掛けはりました。
この噺は目に浮かぶ映像が割合漫画チックですね。
ハメモノがたくさん入って素敵です
今夜は盛りだくさんで、ここで上方寄席囃子のコーナーです。
お三味線のかつら益美さんを含め全員が高座に集合されて、春團治さん、枝雀さん、米朝師匠、松鶴さんなどの出囃子や、「皿屋敷」のハメモノを演奏して聴かせてくれはりました。
三象さんは現文枝さんのお弟子さんですが、かの一門ではお囃子を学ぶようなことは一切なさらないそうで、あたり鉦だけは辛うじて打てはるそうです。
で、「皿屋敷」のハメモノシーンを三象さんが演じはることになったのですが、これがまた慣れない古典なのでシッチャカメッチャカ…でも春團治さん直伝の「皿屋敷」らしいです
まん我さんは文我師匠の背後で笛を吹いたり、銅鑼を叩いたりなさっていて、私の席からはほとんどお姿が拝見できず残念!でしたが、このコーナーの和気藹々とした雰囲気はとても楽しく、やはりお囃子コーナー付きの落語会は見逃したくありません。
さて本日のトリは文我師匠の「寝床」でした。
最近のまん我さんの「寝床」はあの旦那さんの発声練習らしき奇声がところどころに挟まれますが、文我師匠は奇声などは発せられず、イメージとしては落ち着いた「寝床」です。
この旦那さんと店の衆、及び店子さんたちの攻防戦はまん我さんのが一番“丁々発止”という雰囲気が出ていて、あのスピード感が好きなのですが、たぶんまん我さんの「寝床」のもとは文我師匠のそれやのに、醸し出される雰囲気は違う気がします。
エピソードの一つ一つが丁寧に演じられ、こちらはこちらでとても楽しい1席でした。

18時開演の会でしたが終演は21時半くらい、今日もたっぷり落語に浸かりました

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