今日もまったり

つれづれなるままに時折PCに向かいて、心に浮かぶよしなし事を書いてみようと思います。 内容と無関係なコメントや広告宣伝を目的としたトラックバックは削除させて頂きます。

朗読オラトリオ「繻子の靴」・・・7月6日&8日 於:京都芸術劇場春秋座

あるいは最悪かならずしも定かならず-四日間のスペイン芝居-
ポール・クローデル=作 渡邊守章=訳・構成・演出

5月にチケットを取った時点で「朗読オラトリオって何?」から始まって頭の中に数々の「?」が・・・(^^;
とにかく萬斎さんが出演しはるんやから、絶対見て損は無い!と確信し、6日には無い万作さんのご出演もあるという8日のチケットも取っていました。
で、予習のため図書館で原作本を借りて読み始めるも難解で・・・/(-_-)\ コマッタァ・・・
上巻を2回読んでみると何となく内容が掴めて来ました。
2回読んだと言っても500余頁もある1冊の半分は訳注で、残念ながら訳注を読むには至らず、下巻の途中まで読み進んだところで当日を迎えてしまいましたが…。
それでも読んでおいてよかったと思いました。
そのまま上演したら10時間にも及ぶといわれる原作を、いかに朗読のみとは言えたった3時間半に縮めての上演ですからやはり多少のあらすじでも知っていた方が理解しやすかったように感じました。
それにしても萬斎さんが関わらはらへんかったら、手を出さなかったであろうシェイクスピアやら中島敦、また「鞍馬天狗」や「わが魂は輝く水なり」の原作本、そしてこのポール・クローデル・・・楽しみのために勉強せんとアカンっちゅうのも案外悪くないものですね(^^)

物語は16世紀スペインを中心に、新旧両大陸に展開されるドン・ペラージュの若き人妻ドニャ・プルエーズと新大陸の征服者ドン・ロドリッグの地上では叶わぬ恋を縦軸に展開します。
ステージには譜面台のようなものが並び、出演者は全員黒の上下、ロドリッグ役の萬斎さんは襟付きシャツにパンツ、プルエーズ役の後藤加代さんはチュニックにパンツといった伊達達。
1場面ごとに出演者が本を持って登場され各々のセリフを読み進めて行かはるんですが、その中にはト書きを読まれる部分もあります。
出演者はそれぞれにとても声の魅力的な方ばかりと感じました。
特にヒロインの後藤さんはとても魅力的なアルトで、実は6日には実際の話し言葉と比べてとても不自然な息継ぎが気になりましたが、8日にはそんなことは全く気にならず名演でした。
ドン・カミーユを演じられた吉見一豊さんの存在感も印象的でしたし、プルエーズの娘ドニャ・セテペ(七剣姫)など数役を演じられた平栗あつみさんの美しい声も印象に強く残りました。
宗教的な道徳観に理解が及ばないと些か理解し難いストーリーなのかも知れないのですが、その手を頬に押し当てた程度の接触しか持てなかったロドリッグとプルエーズなのに、プルエーズが産んだセテペはプルエーズがロドリッグのことしか思っていなかったためにロドリッグにしか似ていないという設定などめっちゃロマンチックです☆
また恋する役を演じてはる萬斎さんを実は初めて見ましたが、互いに自身は相手のためにのみ存在すると信じ合う恋人たちにとても感動しました。
6日の萬斎さんは感極まって鼻の頭を赤らませてはるシーンがあり、とても心に残りました。
カーテンコールで登場された時にはまだロドリッグで、退場される直前に一瞬魔法が解けたようにニッコリされたのも印象的でした。
朗読劇なので演者はそれぞれに相手のセリフなどには反応しはらへんし、身振り手振りもほぼ無いのですが、ロドリッグとプルエーズが再会しそして別れのシーンともなる3日目の13場では二人が互いの言葉に気持ちで反応してはるのが感じられて見ている私も熱くなりました(゜・゜*
8日の萬斎さんは鼻の頭を赤らませたりはしはらへんかったのですが、カーテンコールで登場されたときのニッコリも無くまだロドリッグに入り込んではるかのような気がして、渡邊先生に求められて握手をされた時「やっと戻って来はったわ」って思ってしまいました(私の勝手な想像に過ぎませんが)。
6日の私の席は中央ブロック2列目の右端、8日の席は同じ2列目の同じブロックの左端に近いところで、今もまだ黒いシャツで立ってはった萬斎さんが目に焼き付いていますY

ストーリーなどうまく説明できそうもないので、断片的な感想ばかりでスンマセン<(_ _)>
この後読み残した原作を読むと登場人物の声で耳に聞こえて来ました。
また端折られているシーンにも面白い部分がたくさんあって、ちょっと勿体無い気もしました。
実際のお芝居として上演されるための朗読劇ともどこかで読みましたが、どんな風に演じられるのか楽しみです。
あ、そうそう!8日の後半のある瞬間、萬斎さんの所にエヘン虫が来たんですよね。
水が1杯あればえ~のに…と祈るような気持ちになりました。
でもさすがに克服しはって後のセリフはスラスラ~♪ホッとしました(´▽`)

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