今日もまったり

つれづれなるままに時折PCに向かいて、心に浮かぶよしなし事を書いてみようと思います。 内容と無関係なコメントや広告宣伝を目的としたトラックバックは削除させて頂きます。

第288回桂米朝落語研究会 @安井金比羅会館和室

10/2(木)18:00開演
<本日の演目>

米輝   「煮売屋」
二葉   「七度狐」
團治郎  「いらち俥」
紅雀   「肝つぶし」
あさ吉  「蛸芝居」
鯛蔵   「打飼盗人」
文之助  「紙入れ」
まん我  「寝床

まん我さんは藤紫のお着物に同色の柔らかもののお羽織。

阪急河原町駅から海外の観光客でいっぱいの花見小路を抜けて金比羅さんに急いだら、17時に会社を出て来はったというぴーまさんが既に開場を待つ列に並んではりました。
昼席のTOPバッターやった鯛蔵さんから靴を入れる袋を受け取って入場しました。
この夜の私の席からの眺めです。

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最近よく会う気のする米輝さんの「煮売り屋」は相変わらず慣れた口調で、イカの木の芽和えを入れた鉢を投げ捨てるところまで。
そうそう、それが発端で狐に仇されるんやね。
二葉さんのピンクのお召し物は四つ身の着物みたいな可愛らしい柄でした。
「七度狐」にはべちょたれ雑炊の件がなかった(わざと?)けど、あの変声前の少年のような可愛らしいお声でのやり取りが却って女性の落語家さんやという違和感を払拭している気がして、お小夜後家さんも怖いというよりユーモラスな感じが強調されている風で楽しい噺になっています。
ツイッターで彦八まつりの相撲大会で骨折したことを打ち明けたはるのを拝見していた團治郎さん、何故かこの会場で聴く印象が強いのはたぶん團治郎さんを初めて聴いたのがここやったからでしょうか。
鎖骨を骨折してまだ治療中のため動きに制限があると前置きしたはりましたが、なんのなんの!そんなことは微塵も感じさせへん力演で俥の梶棒を上げたり下げたり 楽しませて頂きました。
紅雀さんは最近ネタおろししはったという「肝つぶし」でした。
どちらかと言うと私の中では“爆笑系”に分類されている紅雀さんですが、こういう紅雀さんもあるんやね。
紅雀さんの演じてはる主人公はたった一人の妹に刃を向けるという発想が異様とわかったはる節があり、これまで他の人で聴いた程の違和感がありません。
やっぱり噺にはお人柄が出ます。
お人柄と言えば昼席に続いて本日2度目のあさ吉さん、今度は枕に修行時代に米朝夫人をよね吉さんがしくじりはったエピソードなどを語りはって、そんなことを暴露したはるのに何だかお人柄が出て微笑ましいだけなんです
「蛸芝居」は濃い目の演出を見ることが多い気がしますが、割合あっさりした味付けでした。
こちらも本日2度目の鯛蔵さんは「打飼盗人」でした。
この噺は紅雀さんで最近は「さかさま盗人」としてよく聴く噺で…てか、ほぼ紅雀さんでしか聴いたことがないかもしれません。
なので登場人物達に紅雀さんが施してはる演出が私の中での下敷きになってしまうのですが、鯛蔵さんのはかなり違っているようでした。
鯛蔵さんのやり方もまた楽しいですね。
今夜の金比羅さんではずぅっと所謂若手ばかりが続いて、唯一のベテラン文之助さんは「紙入れ」でした。
間男する若い衆の名前を『タツ』と言うたはりました。
まん我さんのは『新吉』っつぁんやったはず。
名前だけではなく、目に浮かぶ登場人物達のお顔が全く違うのがおかしいほどです。
人ってそんな口調でしゃべる人の顔、というものを何とはなしに想像してしまうものなんでしょうね。
まん我さんは今回も『お~ッ♪』と旦那さんの発声練習からの「寝床」を、今度は最後まで。
昼間は夜の天王寺動物園の裏手で聴こえる声なんてものが出て来ましたが、夜の部にはそんな表現はありませんでした。
この噺はエピソードの出し入れで長さが調節できるからか、手伝いの又兵衛さんも出て来ぇへんかったな、とか後で思うんですが、そんなことよりまん我さんの畳み掛けはる語りが浄瑠璃を語ろうとする旦那さんとそれを阻止したい店の衆との丁々発止を弥が上にも盛り上げて、何ともたまらん面白さです。
ただただスピード感あふれる語りだけではなく、そんな中にもあのわがままな旦那さんの可愛らしさも感じられ、一つ一つのエピソードが絶妙の間と強弱をもって語られる楽しさ
店子の衆はあの旦那さんの浄瑠璃を聴かされるのを難儀なことと言いながら、その攻防を結構楽しんではるような気もします。
そんなまん我さんの「寝床」を日に2回も聴けるやなんて、この日はなんと幸福な1日やったことでしょう
2週間以上のご無沙汰になってしまうであろう明日からの日々を前に、秀逸の「寝床」を聴かせて頂ける巡り合わせに感謝です。

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