第100回記念・猫間川寄席【『代書』と爆笑珍芸大会】 @さんくすホール
<本日の演目>
桂小鯛 「口合小町」
桂まん我 「野崎詣り」
笑福亭たま 「つぼ算」
桂米平 「五光」
桂文我 「代書」
-中入-
出演者全員 爆笑珍芸大会
まん我さんは藤紫の紋付対。珍芸大会では黒紋付に袴をお召しでした

この100回記念の猫間川の会は全4公演ありますが、27日は神戸のまん我さんの会があるので、私は今夜と明日の2公演を楽しませて頂きます。
この金~日曜日の落語三昧は早くから楽しみにしていました。
席亭さんは黒の紋付き袴がプリントされたTシャツでご挨拶、100回記念ということで正装で参りました、と

今夜のTOPバッター(いや打たはる訳やないねんけど)は小鯛さん。
後で文我さんが近頃小鯛さんが高座に上がらはると『可愛い!』と客席から声がかかると言うたはりましたが、小鯛さんは落語の歯切れもよくて、私も好ましく感じています。
「口合小町」は初めて聴いたかな…と調べてみたところ、どうやら以前京都文芸で文我さんの『爆笑珍芸大会』の付いた公演があった時にも小鯛さんの「口合小町」を聴いていました。
セットになってんねんやろか

ダジャレ満載の落語です。
小鯛さんは早口に滔々としゃべらはるシーンがあると心惹かれる気がします。
まん我さんは南光さんとの篠山道中の枕から「野崎詣り」、ずいぶん久しぶりに聴きました。
この噺はこの季節にしか聴かれへんからですよね。
なんか全体に凄くよい感じで、これまでに聴いたまん我さんの「野崎詣り」の中でも一、二を争う楽しさでした。
どこがどうと言うより、ずぅっと楽しかったんです。
ま、まん我さんの喜六、清八は私にとって一番贔屓のお笑いコンビみたいなもんですからね。
この噺ってずぅっとこの二人がしゃべり通しですもん。
喜ぃさんは狂言の太郎冠者と同じく、落語のスーパースターです

たまさんの「つぼ算」は動楽亭で聴いたことあったような…。
端折るべきは斬新に端折られていて、算術は一段とややこしい気がします。
最前列の左端の方に座りましたが、たまさんの表情の面白さが堪能出来た気がしました。
米平さんの「五光」は以前に太融寺で聴いた記憶が…。
枕に将棋の知識があるとわかる小話をしはって、落語にはちょっとした知識があると楽しめるものがあると話しはりました。
「五光」は花札を知っているとわかるオチなんですね。
私は子どもの頃に見たことのある絵柄がおぼろげに浮かぶ程度ですが、出て来るものを頭の中で並べると、どうやら花札と関係がありそうやと察しがつきます。
落語の最後は文我師匠の「代書」。
隣席の方が中学生の頃に毛筆で履歴書を書く練習をしたことがあったと開演前に話してはったのですが、それが下敷きになって代書屋さんの手元にある履歴書が具体的に目に浮かびました。
縦書きの履歴書ですもんね。
中入の時間に品物の名前を書いて出すように求められたので、たまさんの珍芸は京都でも拝見したことのある記憶術やと察しがつきました。
今回も20の品物を書き出して、それを数分の間に覚えはったあと、客席から何番と指摘された番号の品名を言い当ててはりました。
その20の品物を逆から順に言い当てるというのもありました。
今回はさんざん文我さんから茶々を入れられながらお客さんの前で覚えはったのが素晴らしかったと思います。
たまさんの記憶術ご披露の後、文我さんが『まん我をあげる』、たまさんが『笛が要るとき便利やけどね』というやりとりがありました

続いて小鯛さんと文我さんが幕を下ろしはるとそこに歌舞伎界からのゲスト、高い壁の向うからのゲスト、海外からのゲストが座ってはるという…これも以前に京都で一度拝見したパターンでした。
まん我さんは風貌が勘九郎さんに似ているとウィキペディアにまで書かれているので、衆目の一致するところなんでしょうね。
また今夜の出演者に米平さんのお名前があったので、また見ることが出来るのやと確信していましたが、案の定、壁の向うの人はともかく、海外のお客様の方は似すぎていてコワイ

小道具のミッキーマウスの人形を忘れて来はったのがとても残念でした。
帰り道、まん我さんの珍芸がああいうんじゃなくて、何かパフォーマンスがあればよいのにとお仲間から意見が出ていました。
いろんなことが出来はるとは思うけど、“珍芸”と言うからにはまともに出来るだけではなくて、驚きか爆笑を誘わなければならないとしたら、難しいのかもしれませんね。
(『能登川の女』を作詞作曲歌唱…なんていかがざんしょ?

- at 01:25
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こんにちは
腰痛と共存しながら中腰でお庭改造中です。
えっと。あたしもリンクいいですか?