動楽亭昼席 3月席(第7日)
<本日の演目>
桂そうば 「普請ほめ」
桂雀五郎 「手水廻し」
桂まん我 「お玉牛」
桂南天 「幸助餅」
-中入り-
桂雀三郎 「宿替え」
桂南光 「仏師屋盗人」

まん我さんのお着物は明るめのグレー、お羽織は濃い目のグレー。
午後半休を頂いて2週間ぶりの落語会です

明日まで待てば土曜日でしたが、待ち切れませんでした

で、基本的にまん我さんのお名前さえあれば私は行くので、他の出演者のお名前をしかと確認していなかったのでしたが、先に動楽亭に到着した友人から早々に開場待ちの列が伸びているとのメールを受け取って、改めてメンバーを見たらめっちゃ豪華でビックリ

平日の昼間やと言うのに大入りで、会場は中入り時に開けられた窓から入る風が心地よく感じられるほどの人口密度になっていました。
そうばさんで「普請ほめ」を聴くのはこれがはじめてかも知れません。
今日の昼席はそうばさんを除くと“枝雀一門会”やなぁ。
雀五郎さんは「手水廻し」。
今月のモーレツ落語会はまん我さんが蚊帳の外なので私は行かないのですが、ここで久しぶりの雀五郎さんを聴けてよかった

過日生喬さんの「手水廻し」を聴いた時、初めて歯磨き粉が出てきたように思いましたが、雀五郎さんのにも歯磨き粉は出てきました。
これまでにも出て来ていたのに私が気付かず聞き流していたのでしょうか。。。
長い頭を廻しはるシーンではやはり頭に手を添えて廻してはりました。
まん我さんは春団治師匠のお宅へお稽古に行きはった話題を枕に話し始めはったので、時節柄「野崎詣り」を想像しましたが「お玉牛」の方でした。
まん我さんの会ではお囃子なしの「お玉牛」を聴くこともありますが、今日は生のお囃子が入ります。
友人のおかげで私は今日もいつものベンチ席につく事が出来たのですが、何しろ大入り満員で、たまたま私の視線と演者さんを結ぶ線上に少し大柄な方が座っておられて、たまに手を高く上げたり、身体を大きく動かしはった時の他はほぼ演者さんの表情などは見えませんでした。
なのでお囃子が流れつつのまん我さんの暗闇のシーンはその仕草や表情を拝見できずとても残念でした。
でもあのええお声を生で聴くことは出来ましたので、別嬪のお玉ちゃんも、茂平さんのデレデレシーンも、ゲンタさんの『


中トリの南天さんは「幸助餅」、どうやら私の周辺には南天さんがお目当てのドキハキファンが多かったように感じました。
南天さんのイカヅチ関の快活なもの言いがとてもよい感じで、この噺も妹に身売りさせてしまうイヤな噺ではありますが、全体に明るめな仕上がりが私には好ましく思えました。
背後から『泣けてくる』と繰り返し感想を言うてはるお声が聞こえて、却ってそういう気持ちにはならなかった気がします。
私ってアマノジャク?
南天さんはマクラで今日の大入りは南光師匠がお目当てのお客さんが多い所為やと言うたはりました。
もちろんそういうお客さんもいたはったでしょうし、私の周囲の方たちのようにラジオの南天さんを生で聴いてみたいお客さんもいたはったでしょうし、雀三郎さんお目当てのお客さんも少なくないでしょうし、私や顔見知りのお仲間のようにまん我さんが出たはるから来ている人もいたはるとは思いますが、たぶん何よりメンバーが揃ってはった所為やと思います。
このメンバーを2千円で聴けるのは動楽亭ならではです。
さて中入りの後は雀三郎さん、以前雀の学校のゲストでも聴かせて頂いたことのある「宿替え」でした。
雀三郎さんは隅々まで面白いですよねぇ

これまた大きく手を伸ばしはるシーンくらいしか仕草が見えず残念でしたが、お袖口からチラリとのぞくお襦袢の鍵盤は見逃しませんでした。
雀三郎さんはいつも地味目のお召し物に派手目なお襦袢をのぞかせてはるのがお洒落です。
そしてこういうポピュラーな噺をベテランの芳醇な味わいで聴かせてくれはるのがとても素敵です。
トリの南光さんは今日のワイドショーを騒がせたというエセ作曲家の話題や一日警察署長をしはった時の話などをマクラに、泥棒の噺が始まりました。
ん!?「打飼盗人」?と思える導入部分を聴いて、紅雀さん以外の人でこの噺を聴くのは初めてかも…と思っていたら、「仏師屋盗人」でした。
この噺は噺そのものが好きやなぁ。
とても充実の6席で久しぶりの落語会を楽しませて頂きました。
大入りの所為で高座がよく見えなかったのは辛かったけど、明日も明後日も落語会の予定が入っているので辛抱します。
天井の高さの問題もあるかも知れませんが、高座がもう少し高かったら、席の前後が詰まっていて少々背の高い人が前に座りはっても、せめて演者さんのお顔は見えるんとちゃうかな、と思うんですが。。。
- at 10:01
- [あれこれ鑑賞・・・落語]
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