今日もまったり

つれづれなるままに時折PCに向かいて、心に浮かぶよしなし事を書いてみようと思います。 内容と無関係なコメントや広告宣伝を目的としたトラックバックは削除させて頂きます。

動楽亭昼席1月席(第18日)

<本日の演目>

小鯛   「つる」
まん我  「餅つき
米紫   「堺飛脚」
福團治  「井戸の茶碗」
   
 -中入-
   
ラッキー舞 (太神楽曲芸)
笑福亭鶴志「へっつい盗人」

まん我さんのお召し物はピンクのお着物(たぶん細かい小紋柄)に小豆色のお羽織。

平日の昨日よりちょっと多目のお客さん。
勤務先は出勤の土曜日でしたが有休取得奨励日でもあるので、私の部署ではほとんどが休みを取っています。
私も当然の如く休んでいて、“桂塩鯛のサークルタウン”を聴き終えたらさっさと準備して動楽亭へ~
さて今日も小鯛さんからです。
この「つる」という噺はさほど面白い盛り上がりがある訳でもなく、とてもシンプルな仕立てで、聴けば聴くほど素人の私の耳にも難しい噺やと思えます。
普通に面白い噺でさえ、前座さんで聴くのとベテランさんで聴くのでは同じ噺かと疑うほど面白さに差があるものですが、こんなシンプルな噺を面白く聴かせる腕というのはやはり年季が要るものなんでしょうねぇ。
…と、この噺を聴く度に思ってしまう私でした。
まん我さんは今日は動楽亭の近所できな粉餅の振る舞いがあったという話題から、今日も「餅つき」でした。
他の落語家さんで同じ噺が続いたら、確実に不満に思う私ですが、まん我さんなら全然大丈夫!
10連発くらいなら『掛ってきなさい』って気分です…と言うても8連発くらいしか経験はありませんが
そやかて連日でも出掛けて行くこちらに原因があるんですもんね。。。
今日は餅つき偽装する夫婦の苗字が昨日とは違っていました。
また餅つき前夜のお布団の中での夫婦の会話シーンはなく、多くの人数に見せかけるため両手と膝に履かせるものも昨日とは違っていたり…と、その違いを見つけるのも楽しかったりします。
でも奥さんが旦那さんの目に入ったちりとりのごみを取ってあげはるシーンは飛ばさずに演じてくれはりました
仲良きことは美しきかな~
米紫さんは上方の落語家現在約260人、江戸が約600人、合わせても世界でたったの860人しかいなくて、ヤンバルクイナより少ない…と。
そう言われればそういう稀少な方々を見続けている私達落語ファンは幸せ者ですよね。
いやまぁ、稀少じゃなくてもこんなにも楽しいものに出会えて幸せ者やと思いますが。
「堺飛脚」は珍しい噺やそうですが、走るシーンでのお囃子は「明石飛脚」と同じなんですね。
それから出て来る化物(狸が化けてるんやそうです)はどれも「化物つかい」に出てきた気のするメンバー(あ!あれと同じ狸やから、化けられるレパートリーが同じなんか!?)で、そういうつながりを感じるのもまた楽しいことです。
だいたいどの噺家さんも珍しい噺は誰もやらない、やらないのには訳があって面白くないからやと異口同音に言うたはります。
珍しい噺ばかり聴かせてくれはる文我師匠をまん我さんの次によく聴いている私としては、そうとも限らへんけどね…とは思うのですが。
今日はチラシの出番順に変更があって、中トリは福團治さんで「井戸の茶碗」でした。
まん我さんでよく聴く噺は案外上方では他の演者さんで聴く機会が少ないのですが、昨日の「蜆売り」、今日の「井戸の茶碗」と私には耳慣れた演目が福團治さんで続きました。
福團治さんは若侍の高木さんの下の名前を『三太夫』と言うたはりました。
お名前も違うけど、登場する屑屋さんも高木さんもご浪人もまん我さんで聴くのとはそれぞれが別人でした。
いや、まぁ、どんな噺も、演者さんによって登場人物は違う人に聴こえるものですが、基本のストーリーは同じでもセリフや行動や噺の展開の仕方にいろいろと違いがあって、特に『いい人ばっかり~!』という印象が残らないのがちょっと驚きでした。
太神楽の舞さんは今日も昨日と同じ演技をされていましたが、卵の演技で失敗すると大変なことになるから生卵ではなく模型の卵を使うと言わはった時、出刃包丁で失敗したらもっと大変やのに、ちゃんと切れる包丁やんか~!?と思ってしまいました。
曲芸は無事に進み、今日も楽しめましたが、昨日よりお客さんの反応が心なしかよかった気がしました。
今日のトリ鶴志さんはお若い頃からTVなどでお顔を存じ上げており、“綾鷹”のCMで拝見したのが記憶に新しいのですが、生で落語を聴かせて頂くのは今日が初めです。
酔っ払いのネタを想定されていたらしく、師匠である松鶴さんの酔っ払いエピソードなど、米朝一門ファンにはなかなか伺えない面白い枕を振ったはりましたが、途中で気が変わりはって「へっつい盗人」を聴かせてくれはりました。
私には南天さんのイメージが強い「へっつい盗人」なので『よいよいよっとさ、よっとさのよいよい』が南天さんの軽やかな口調で刷り込まれているのですが、鶴志さんは体型に見合ったどしんと重みのある語り口調で、これも南天さんのそれとは全然イメージの違う登場人物たちが活躍するのでした。
ツイッターでこの11日から20日の動楽亭昼席を“交流戦”と呼んではる方がいたはって、うまいこと言わはる と感心しています。
“他流試合”という感じもしますよね。
好みとしてはまん我さんが好きやし、次に枝雀一門が好きやし、次に米朝一門が好きやと思います。
“他流”の中にも普段から聴く機会の多い演者さんはいたはりますが、たまにはこんな風に滅多に聴かない方々を含む“他流試合”もある意味新鮮で楽しいですね

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